電気設備とは
ビルで使う電源は次のように供給されています
まず電力会社の配電線路から高圧6,600Vにて受電します。次に変電設備によって高圧6,600Vを低圧三相415V、200V、単相200V、100Vに降圧し、動力幹線、電灯幹線を通じてビル内へ供給されます。もし電力会社から電気の供給がストップしても、非常用自家発電設備が起動して、電気が必要な設備の電源を確保できるようになっていて、万が一の停電にも備えています。
住宅電力
配線設備
住宅の電気設備はこうなっています
近年の住宅は情報技術の進歩により、さまざまな施設で電力需要が増えてきています。その需要に応えるためにも十分な電力の供給が必要で、新しいエネルギーとして太陽光発電設備の導入も行われています。家の隅々にまで配線が張り巡らされていますが、これは人間の体に例えると「血管」と同じです。
情報化
配線設備
住宅の情報配線設備はこうなっています
近年、住宅のIT(情報技術)化はめざましいものがあります。一般にTV放送といっても地上波放送、衛星放送、CATV(ケーブルテレビ)があり、それらがさらにアナログとデジタルに分かれています。また、通信も一般電話のほかに、ISDNやCATVを利用したインターネットはじめ、将来的には電力引込ケーブルを利用したものも研究されています。情報化配線は建物内の「神経」といえます。
仕事の流れ
営業開発
電設会社の仕事はまず営業活動から始まります。仕事ををいただくための業務です。新規のお客様に対し自社の実績や特徴などをアピールするため、会社の案内書などを使って積極的に営業活動を行います。お客さまに好印象を与える努力が受注につながっていきます。
企画技術
これからの営業は自社の良いところをアピールする力が必要です。 自社の技術力や特徴を活かして、お客様の要求に合った魅力ある企画を提案しなければいけません。 営業担当者も専門知識や経験を身につけて力を磨き、営業活動を行います。
計画・積算・見積
予算の範囲で、お客さまの要望に応えるための全体像を設計します。図面はコンピュータを利用してCADで作成することが多くなりました。 これが「設計図」です。この「設計図」に基づいて工事にかかる金額を予め算出し、「見積書」を作成します。材料費、労務費、運搬費、現場経費などを細かくチェックしていきます。
契 約
見積した金額を検討し、その工事に最適な金額をお客さまに提出します。 工事に取りかかる前にお客さまと十分な交渉を行い、お互いに納得した時点で契約書を取り交わします。
施 工
契約が成立すると、実際に工事に必要な「施工図」を作成します。 担当者は「設計図」をもとに現場で必要箇所の採寸などを行います。 これが終わると、出来あがった「施工図」に基づいて、いよいよ技能者による工事が始まります。工事の進行に合わせ、技能者や資材の手配を適切に行い、工期に遅れが出ないよう安全で質の高い工事を進めていきます。
検 査
施工の段階で、いろいろな検査が行われます。 自社で行う「社内検査」と「官庁検査」およびお客様が行う「竣工引渡検査」があります。電気工事で特に重要な検査は電気を使用する前に行われる検査です。 これは国がお客さまに義務づけているもので、これに合格しないと電気を使用することができません。そのほか完成した時点で、都道府県や消防署による検査もあり、それら全てに合格することでようやく設備が使用できるようになります。
引 渡
お客さまによる最終的な竣工・引渡検査を受け、これに合格した段階で、機器の取り扱い説明などを行い、お客様へ引渡しとなります。
アフターサービス・メンテナンス
引渡し後、電気設備に対して故障や使い勝手に問題がないかを、定期的な巡回によりチェックします。 アフタサービスとメンテナンスはお客さまとの信頼関係を維持していくためにも重要です。 工事が終わってからもお客様の大切な資産を維持管理するお手伝いをしていきます。
電気工事の仕事
1.設計の仕事
技術計算などをもとに各種図面を作成。「創造力を発揮する仕事」です。
2.積算の仕事
工事に関わる費用の原価を算出します。「正確さが求められる仕事」です。
3.現場施工の仕事
電気工事実習で習得した技能がフルに活かせます。「やりがいのある仕事」です。
4.施工管理の仕事
現場施工の工程、工事の品質、作業の安全を管理します。「責任ある仕事」です。
資格について
資格を取って
さらにスキルアップ
電業業界が社会に提供するビル、工場、住宅などの電気設備はインフラ整備や快適な生活のために必要不可欠なものです。こうした電気設備の安全性と高品質を維持するために、その施工管理には国家資格が定められています。
第一種電気工事士 | |
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概要 | 一般用電気工作物、自家用電気工作物の電気工事作業に従事できます。 |
問い合わせ | (財)電気技術者試験センター 〒104-8584(本部事務所) 東京都中央区八丁堀2-9-1 秀和東八重洲ビル8階 TEL.03-3552-7691 FAX.03-3552-7847 |
URL | https://www.shiken.or.jp/ |
第二種電気工事士 | |
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概要 | 一般用電気工作物の電気工事作業に従事できます。 |
問い合わせ | (財)電気技術者試験センター 〒104-8584(本部事務所) 東京都中央区八丁堀2-9-1 秀和東八重洲ビル8階 TEL.03-3552-7691 FAX.03-3552-7847 |
URL | https://www.shiken.or.jp/ |
電気主任技術者 | |
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概要 | 電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督を行うことができます。 電気事業の施設や電圧により、 第一種(すべての電気工作物)、 第二種(構内170kV未満、構外100kV未満)、 第三種(構内50kV未満、構外25kV未満)の3種類に分かれています。 |
問い合わせ | (財)電気技術者試験センター 〒104-8584(本部事務所) 東京都中央区八丁堀2-9-1 秀和東八重洲ビル8階 TEL.03-3552-7691 FAX.03-3552-7847 |
URL | https://www.shiken.or.jp/ |
電気通信の工事担任者 |
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概要 | 電気通信回線に端末設備、または自営電気通信設備の接続工事を行い、または監督する者の資格です。資格の種別は以下のように分かれています。 (1)AI第一種から第三種 アナログ電話及び総合デジタル通信サービスに関わる端末設備等の接続を範囲とする。資格の種別により工事の範囲が異なる。 (2)DD第一種から第三種 ブロードバンドインターネット等デジタル伝送サービスに関わる端末設備等の接続を工事の範囲とする。資格の種別により工事の範囲が異なる。 (3)AI・DD総合種 AI第一種とDD第一種の両方の範囲において、工事を実施・監督することができます。 |
問い合わせ | (財)日本データ通信協会 電気通信国家試験センター 〒170-8585 東京都豊島区巣鴨2-11-1 巣鴨室町ビル6階 TEL.03-5907-6556 FAX.03-5974-0075 |
URL | https://www.dekyo.or.jp/shiken/ |
電気工事施工管理技術検定試験 | |
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概要 | 電気工事の実施にあたり設計図書に従って施工計画を立て、工事の工程管理、品質管理、安全管理等の施工管理を行う者として、一定の水準以上の専門知識及び応用能力のある者として、認められます。 1級、2級の区分があります。 |
問い合わせ | (財)建設業振興基金試験研修本部 〒105-0001 東京都港区虎ノ門4-2-12虎ノ門4丁目 MTビル2号館3階 TEL.03-5473-1581 |
URL | https://www.shoubo-shiken.or.jp/ |
消防設備士 | |
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概要 | 消防設備、警報設備、避難設備の工事や設備、点検を行うことができます。 消防用設備の工事・整備・点検をすることができる甲種と、消防用設備の整備・点検をすることができる乙種があります。 |
問い合わせ | (財)消防試験研究センター 中央試験センター 〒151-0072 東京都渋谷区幡ヶ谷1-13-20 TEL.03-3460-7798 FAX.03-3460-7799 |
URL | https://www.shoubo-shiken.or.jp/ |
新人研修・能力育成
さまざまな教育研修プログラムを用意し、安心して仕事ができるようにしています。
新入社員研修
- 社会人としての基本的ルール(社会人としての義務と責任)
- 会社のルール(社員としての義務と責任)
- 電気設備の概要(電気設備の知識習得)
- 電気工事の概要(初歩的技術、技能の習得)
- 設計の概要(CADなどによる施工図の作成)
- 積算の概要(見積書作成の基本)
※実務を行うために必要な会社業務のアウトラインを学びます。
修現場でのOJT
現場での仕事を通じて実際の業務を学びます。
どんな悩みも上司や先輩が親切・丁寧に指導してくれます。
講習会、研修会
電設業界で仕事をしていくためには、いくつかの国家資格(⇒「資格について」参照)を取得することが望まれます。こうした資格へチャレンジする君たちを業界全体がバックアップしています。
- 社内講習会や研修会(わからないことは上司や先輩にとことん聞いてみよう。)
年齢や経験などに応じて、社内講習会や研修会が随時開かれます。 - (一社)日本電設工業協会、電業協会主催の受験準備講習会(積極的に参加して有効に活用しよう。)(社)日本電設工業協会や電業協会としても、経営、技術、施工、設計、積算など、
あらゆる分野の講習会を開催して、みなさんの資格取得やレべルアップのお手伝いをしています。
電気設備業界ではみなさんの人生を豊かなものとするために社会保障や福利厚生にも力を入れています。
安心の社会保険制度
充実した福利厚生制度
- 健康保険
- 厚生年金
- 雇用保険
- 社員旅行
- 契約宿泊施設によるリフレッシュ
施工実績
先輩紹介
新入社員の松野聖也です
新入社員の松野聖也です。と言いながらも社会人になって一年半ほど経っています。 平成27年4月に㈱中西電気に入社し、同年7月に第二工事部に配属されました。 高校ではある程度電気についての勉強を習い、第二種電気工事士の資格も取得しました。ですが現場に出てみると分からない事がとても多くあり、自分が出来る事は殆どありませんでしたが、先輩方に仕事を教えて貰い、しっかりと覚えて、少しずつこなせる様になりました。まだまだ覚える事は沢山ありますが、一つ一つ身につけていこうと思います。
自分が今取得している資格は第二種電気工事士だけです。第一種電気工事士は試験に合格していますが免状交付にはまだ年数が足りません。他にも工事に必要な高所作業車や玉掛け等の資格も取らなければなりませんし、いずれは一級施工管理の資格も取りたいと思っています。資格は多いほどやれる事の幅が広がるので、積極的に取っていこうと思います。
一年半程仕事をしてきましたが、工場内での作業が多く一般住宅等での仕事をした経験は殆どありません。自分の部署はそういった現場は少ないので、機会があった時は一から身に付けていくつもりです。 自分がこの仕事をしていて特に充実感を覚えるのは、新しい技術を覚えてしっかりと身に付けた時です。それが難しい事であったのなら尚更嬉しいです。またその技術でもって工事をこなした時の達成感も素晴らしいです。 まだ社会人としても電気屋さんとしても未熟であり、怒られたり失敗したりする事もあります。しかしそういった工事に対してただ落ち込むのではなく、反省し考える事で成長していけるのだと思います。
これからも日々学んで、早く一人前の電気屋さんとしてやっていける様になりたいです。
新入社員の坂井恵子です
「新入社員の坂井恵子です。」と、言いつつ実はこの新人紹介には2度目の登場です。(笑)
開進堂入社当時『設計積算課』に所属していました。その時この新人紹介のページを書かせてもらいました。
ですが、今は工務部に所属しています。
工務部では、北陸電力の申込み、住宅の設計、積算、現場管理をしています。 日々の生活に欠かせないライフラインの一つである電気ですが、電気は目に見えない恐いもの、難しい(というか、意味不明)という先入観があり、私にはその知識がまったく無くゼロからのスタートでした。今も本当にその通りだと思うことは多々あります。
平成24年12月に工務部に配属され2年程経ちますが先輩達と一緒に現場で経験を積み基礎の基礎から教えていただき少しずつではありますが電気の配線方法や施工方法、工程の進め方、仕組み等々理解することが増えました。
今年は、第二種電気工事士に挑戦しました。計算問題はちょっと難しく思いましたが何とか筆記試験に合格し実技試験に臨みました。初めて使う工具ばかりで慣れるまで大変でしたが開進堂には電気のプロがたくさんおられ、厳しく教えていただいき何度も練習を重ねているうちにコツも掴み楽しいと思えるようになりました。実技試験には余裕をもって挑むことが出来ました。
そして、平成26年9月見事合格!!私自身が一番驚き、とても嬉しく思いました。それからは現場で直接働く人たちの手元で手伝いをすることもあり、何もなかった部屋に自分で配線し照明器具を取付け『ポッ』と明かりが灯ると自分の心にも『ポッ』という温かさというか嬉しさや安心感が湧いてきます。
まだまだ沢山学ぶことがある為上司と共に行動していますが、周りの人達とのコミュニケーションを大切にし、早く仕事を覚えて一人で現場をこなしていけるようになるのが今の目標です。
日々、学んだ知識を生かし次へと応用して繋げていけるように仕事に励みたいです。
新入社員の北島美喜です
新入社員の北島美喜です・・・・
と言いながら、平成11年4月1日、笹嶋工業(株)土木工事部に入社いたしました。今は配電工事部 内線課です。 富山県立福野高校 普通科を卒業し福井大学 工学部 環境設計工学科へ進学、そして今に至ります。
入社当時は、土木工事部に配属され、頼りがいのある先輩の下で監理技術者(1級土木施工管理技士取得)として国交省、富山県、南砺市発注の道路、河川工事を行っていました。 その後、人事異動で建築工事部の新体制営業強化(木造住宅新築、リホ-ム)で営業マンとして抜擢され、慣れない仕事でしたが木造住宅の契約から完成までのプロセスが大変勉強になりました。
それまで電気のことが全くわからなかったのですが、弊社のオ-ル電化住宅推進で設備機器の仕組み、太陽光発電の勉強で北陸電力への契約、配線方式などの知識を得ました。 そして平成24年4月配電工事部 内線課に2度目の人事異動、今は、太陽光発電の営業、200V機器の推進営業、北陸電力への各種申請書類作成申し込み、電気配線図の設計見習い、今年は第二種電気工事士に挑戦、合格しました。電工さんの仲間入りです。たまに人手の足らないときは現場で配線から仕上げまで手伝っていますが大変楽しいと言うか感動しています。自分で配線して器具付けして点灯したときの喜びと言ったら今まで味わったことのない感動(いや、子供出産したときの次かな)電気工事なんか絶対にするなんて思ってもいなかったし考えてもいなかった。男の仕事だと決めつけていましたが女性でもできることがあると実感いたしました。
重いものを持つとか、太い電線切るのはちょっと苦手ですが・・・。そこは若い電工さんに「ちょっとお願い」と女性の特権を生かせば今は手伝ってくださいます。 配電工事部に来て2年弱、覚えること考えさせられることいっぱいですが、それと同時に大きな充実感も感じており、入ってくる知識や考え方が新鮮で楽しいです。早く仕事を覚えて住宅、店舗の設計、施工まで一貫してできるようになりたいと思います。さらに第一種電気工事士に挑戦したいと思っています。 女性の電工さん集まれ!!
入社1年目の宝田俊明です
私は入社1年目の宝田俊明です。
仕事内容は、分電盤の設置や電線の延線・配管などで、現場で仕事を行っています。仕事は厳しいけれど毎日新しい発見があり、仕事を通じて自分の技術を磨いていけるという魅力があります。
また、ひとつの仕事が終わったときの達成感を実感できる仕事です。
お客様の笑顔が明日への活力
私が高岡工芸高校を卒業してから12年になります。
現場での作業を経て現在は、現場を管理する仕事に携わっています。完成した時の達成感とお客さんの嬉しそうな顔を仕事の糧にして、これからも努力していきたいと思います。
充実感とやりがいを感じています
僕は大沢野工業高校電気科を卒業後、入社し電気工事の職に就きました。入社当時、僕は電気工事士の資格を持たず毎日が不安でいっぱいでしたが、先輩方の指導のおかげで資格を取得することができました。今では1人で現場を任せられることも多くなってきました。 責任はありますが、ひとつの仕事をやり切ったときの充実感は大きく、電気工事という仕事にとてもやりがいを感じています。 まだまだ勉強段階ではありますが、経験を積み後輩からも頼られる存在になれるよう努力していきたいと思っています。